カゼの予防法2003/12/24

夏でも冬でも風邪をひいて来院される患者さんが、結構いらっしゃいます。今回はその原因と予防法を書いてみましょう。

<夏>
夏風邪の一番の原因はクーラーの使い方です。人間のからだは夏に少し汗をかいて体温を下げるようにできています。皮膚はゆるんで汗腺や毛穴が開きがちになっています。これは自然に適応しようとする、人体の正常な生理現象です。ところがクーラーという自然に反した機械で室温を下げるのは、外から無理矢理生理現象に反することをしようとすることなので、風邪をひいてしまうのです。健康上はクーラーより扇風機の方がずっといいです。

オフィスでは室温に気を付けます。特に上司の方は以下のことに注意して、室内で一番弱い方に合わせた温度設定にして欲しいです。部下の健康管理も業務のうちだと思います。
  • 室温は女性で寒がりの人に合わせる。男性は女性より基礎代謝が高いので、体温が高めです。だから男性に合わせた室温にしてはいけません。
  • 事務職の人に合わせる。営業社員は外で動いて帰ってくるので暑がるでしょうが、健康な方が多いので、ちょっとくらい暑苦しくても大丈夫です我慢してもらうべきです。
  • 机の配置に気を付ける。常時部屋にいる方にクーラーの風があたらないように机を配置してください。クーラーの風があたる場所には暑がりの社員や営業マンの机を配置しましょう。
  • クーラーの温度決定権のある方は自分に合わせた温度設定にしないように注意してください。事務職員の方はスカーフやタオルを常備しておき、項(うなじ)にクーラーの冷気があたらないように自衛しましょう。

    <冬>
    冬は首筋に冷気をあてるとすぐに風邪をひきます。中国医学ではカゼは後頚部(うなじ)から入るといわれています。外出するときはタートルネックのセーターやマフラー、スカーフをしましょう。寝るときはタオルを首に巻いて寝ます。ここにゾクゾクっと冷えを感じたら風邪の入りはじめです。ゾクゾク感がした時点で少し発汗させてやると治ります。外出時には小さめの使い捨てカイロを常備しておき、ぞくぞくっとしたらマフラーに使い捨てカイロを巻き込み、襟元をあたためます。ただし直接皮膚に貼ったら低温やけどをすることがあるので注意してください。家にいるときは、下記のショウガ入りのくず湯やネギ味噌湯を飲んで発汗させればなおります。
    予防としては、夏に項(うなじ)から背中にかけて、よく日焼けしておくといいです。
    ■くず湯の作り方
    材料:くず粉、カップ一杯の熱湯、黒砂糖少々、おろしショウガ少々
  • 広口のマグカップにお湯を入れて温めておく。
  • お湯を捨てて小さじ一杯のくず粉を入れる。
  • 少量のお湯を入れ、くず粉を溶かす。
  • カップ1杯の熱湯を注いで、透明になるまでかき混ぜる。
  • 好みに応じて、黒砂糖とおろしショウガを少々入れる。
    (注意)くず粉の代わりに片栗粉を使うのはだめです。
    (応用)くず粉であんかけうどんを作り、おろしショウガを入れる。

    ■ネギ味噌湯の作り方
    材料:長ネギ(白い部分の多いもの)、みそ小さじ1~2杯、 番茶または熱湯を適量
  • 長ネギの白い部分を半分~1本みじん切りにしてお椀に入れる。
  • 味噌を1~2杯入れる(あらかじめ熱湯で溶いておいてもいい)
  • 番茶または熱湯を注ぎ入れる。
    (応用)おろしショウガを少々入れる(一煮立ちさせること)。
    (応用2)白粥を作り、火を止める直前にネギのみじん切りとおろしショウガを入れて一煮立ちさせる。
    (応用3)くず湯やネギ味噌湯を飲んだ後、暖かくした布団に入って寝るとさらによい。あたたかくして発汗したら体表の冷えがとれます。

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