栄養教諭の創設2004/01/21

今日の新聞によると、国の中央教育審議会が全国の小中学校や盲・聾・養護学校などに、適切な食習慣を指導する「栄養教諭」なるものを作るそうだ。マナーやどういう食事をすればよいか、地域の食文化などを教えることになるようだが、実際にどういう内容を教えることになるのか、詳細はよく分からない。

こういうことを教える人が学校内にできること自体は歓迎するが、問題は中身である。栄養指導を、現代栄養学にもとづいて行うことに、私は反対である。ここでいう栄養学というのは、栄養士を養成するような学校で教えられている栄養学である。あれは食品の成分分析とその効用にもとづくものだが、最大の欠点はだれが・どこで・どのように食べればいいのか?という発想がないことである。

たとえば最近私のヨメさんが出産で入院していたが、朝食はパンに果物、おやつに甘ったるいケーキなどが出てきて腹立たしい思いをした。日本人の大部分にパン食は合わない。日本人にはパン食はつまりやすくて胃腸に負担がかかりすぎる。これは中国医学的な診察をしている人ならよく知っていることだ。日本でパン食するようになって200年も経ってないと思うが、パン食に適応するようには日本人の体は遺伝的になされていないのだろう。

果物は基本的に冷えるので、出産で体力を消耗し出血した産婦にはよくない。特に季節はずれや外国の果物など、季節はずれの果物は論外。産婦の基本は体を冷やさないことなにね。冷え性の産婦が食べると産後の肥立ちがわるくなるよ。

ケーキを初め、白砂糖のたくさん入った食べ物は血糖値の変化が激しくて食欲のコントロールが難しく体重増加を招きやすい。胃腸にも負担がかかりやすい。太り気味の人には要注意。

私が潰瘍で入院したときも流動食にアイスクリームや柑橘類のジュースが出てきてびっくりしたことがある。潰瘍にそんなものは厳禁だよ。

そもそも日本の大学で教えている栄養学はかなり古いもので、今では否定されているものもたくさんある。たとえば胃粘膜の修復に適量のトウガラシが有効なのだが、古い栄養学では胃炎や潰瘍のある人に、刺激物は禁物ということで、トウガラシもその中に入っている。代替医療の研究で有名なハーバード大のアンドリュー・ワイル博士の著作を読んでいるとそのあたりのことがいろいろ書かれていて、日本の栄養学と比較すると面白い。

ホーム