ニューエージ思想とトランスパーソナル心理学の思い出2004/01/08

渉雲堂さんのココログを見ていたら、トランスパーソナル心理学を取り上げていた。なんとも懐かしい言葉だね。

わたしが大学生の頃、某新興宗教系の仏教教団の出版部が『アーガマ』という月刊誌を出していた。創刊したての頃はその教団の宣伝機関誌だったんだが、途中から、ニューエージムーブメントの雑誌に変身?してしまった。

神智学や人智学などの西洋系のニューエージ思想から始まって、クリシュナムルティ、ラジニーシ、超越瞑想、チベット仏教、秘教系のヨーガ、ニューサイエンスなどとともにトランスパーソナル心理学も盛んに紹介していたんだよね。

毎号テーマを決めて特集記事を組み、編集長とゲストスピーカーの対談というかたちを取っていた。よく呼ばれていたのが、トランスパーソナル心理学を日本に紹介した吉福伸逸氏だった。アメリカのニューエージムーブメントの本拠地、カリフォルニア大のバークレー校に留学(だったか?)から帰国て活動を始めたころじゃなかったかな?かなり前衛的な心理学的実験をやってトランスパーソナル心理学の中心的な場所だったエサレンの研究所でも勉強していたんじゃなかったか?

ちなみに日本では大本教や天理教などの近代の教派神道や古神道系の秘儀、大正から昭和初期あたりのスピリチュアリズムなんかもテーマになっていた。

論文や記事がどれもレベルがすごく高かった。高名な仏教学者だった故中村元先生の『ヨーガ・スートラ』のシャンカラ註や、私の大学の先生だった故五来重先生の『修験道の諸相』、東洋大学の金岡秀友先生の密教論なんて硬派なものもあったねえ。

『アーガマ』はニューエージ思想に関心を持っていて知的なところから「ワーク」を始めた人間はこぞって読んでいたらしい。

あのころのニューエージ系の文献ってかなり中身の濃いものばかりだった。みんなそこそこ頭が良くって、時代の先端を行く思想に敏感でそれをよく吸収していたんだね。

大型書店に立ち寄ると、ニューエージ関係のコーナーで新刊本や雑誌を手に取るが、まあ中身が薄いこと。気功だのヒーリングだのあの手の本は格段にレベルが下がっているんじゃないかな?

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