逆子の灸治療22004/04/09

昨日の続きです(かしま鍼灸治療院HPの治療方針のページより転載)。今回はこんな治療は要注意!です。

インターネット上で鍼灸の逆子治療を紹介しているHPがありますが、専門の私が見ていて危ないなあと思うような治療もありますので三つほど紹介します。ご注意下さい。

1)三陰交に灸頭鍼
三陰交は内くるぶしの上三寸にある経穴です。ここへ灸頭鍼をするやり方を紹介している鍼灸師がいます。灸頭鍼というのは鍼を刺して、鍼を持つところへ親指大のお灸を乗せる方法です。(写真)

よく紹介されている治療法で一番危険なのがこの方法です。流産する確率が高くなるので妊婦に使用しては危険です。特にお母さんが虚弱であったり流産傾向のある人はダメです。

なぜかといいますと、三陰交は堕胎にも使う経穴なんです。堕胎させるには太めの鍼を使い、とある方法で響かせます。これにも結構技術が必要なんですが、未熟な鍼灸師が知らずに堕胎させるような方法で響かせてしまうことがあります。灸頭鍼の場合は特に太めの鍼を使いますので、妊婦には禁忌としておく方が無難でしょう。

もっともなにをしても大丈夫な妊婦さんもいらっしゃいます。三陰交への灸頭鍼が必ず流産をひき起こす訳ではありません。しかし至陰への温灸で十分なので、わざわざリスクを犯す必要はありません。

2)至陰への自宅施灸

至陰へ温灸ではなくて、直接お灸をすえるやり方も有効です。
米粒の半分くらいの大きさのモグサをすえます。

注意点は<ヤケドをささないこと>ことです。これが結構難しくて、習練が必要なんですね。素人の患者さんにはまず無理です。姿勢的にも自分でするのはヤケドをさせてしまいやすい。

ヤケドをさせても流産するということにはならないと思いますが、妊婦さんの体調がおかしくなることは十分考えられますのでご自身ではやらない方がいいです。信頼のおける鍼灸師にやってもらってください。

3)両方の至陰への温灸

これは流産などの危険度はほとんどありませんが、体調の変化のことを考えるとやらない方がいいでしょう。ツボというのはそのほとんどが左右対称にありますが、どのツボも右と左では使う目的が違うのです(中国医学的にはややこしい理由があります)。至陰も同じ事です。右の至陰だけを使います。

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