逆子の灸治療:ちょっといい話編2004/06/29

先週の初め「あさって、逆子の徒手矯正のための検査をするのですが、それまでにお灸治療で治らないか?」という相談がありました。「帝王切開までに・・・」という相談は日常的にありますが、2~3日で逆子を何とかして欲しいというのははじめてでした。

西洋医学の産婦人科領域では逆子の妊婦さんに骨盤位矯正術(外回転術)という矯正術があります。矯正率がやや低めなのと、危険もあるので、行わない産婦人科医もいらっしゃいます。逆子体操も指導されますが、これはさらに効果が薄いようです。先のご相談をされた患者さんも、そういう話を知って、危険性が少ないお灸治療でなんとかならないかと思われたようです。

来院されたおり、私は「時間が迫っているのでお灸をすえましょう」と提案しました。逆子で出産される患者さんがお灸治療を希望される場合、出産まで1ヶ月以上あることが多いので、同じお灸治療でも棒灸といって、棒状になったお灸で足の小指の外側を温める治療を勧めるのが大部分です。この方が安全で、患者さんご自身でもできるからです。しかし今回はちょっと事情が違います。直接お灸をすえることになりました。

二日つづけてお灸をすえましたが、残念ながら逆子は治りませんでした。そこで患者さんは病院に行かれたのですが幸いこの日は検査だけで終わりました。矯正日はさらに3日後、月曜日になりました。そこで土曜は当院でお灸をすえ、休診日の日曜はがんばって ご自宅で棒灸で何回か温めてもらいました。

しかしどうも逆子は治らなかったようです。患者さんはしぶしぶ病院に行かれました。そして矯正の術前にエコーを撮られたのですが、そこでびっくり。なんと逆子が治っていたのです。夕方電話してくださったところでは「朝、赤ちゃんがやたら動くな~って感じていたんですよ」って笑ってらっしゃいました。どうやら矯正術を受ける数時間前に逆子が治ったようです。電話口でその患者さんと私は喜び合いました。

逆子の灸治療の治療効果はかなり高いので有名です。当院で治療したにもかかわらず矯正できなかった方が最近何人か続いてしょげていたので、今回の話は大いに励みになりました。

たまにはこういうドラマティック?な話もいいものです。


逆子の灸治療1
逆子の灸治療2

ホーム