『鍼灸の挑戦』 鍼灸関連のお勧め本2005/02/08

『鍼灸の挑戦』という本を読んだ。患者さんに「鍼灸について何か良い本はありませんか?」って聞かれることがある。専門書や哲学・思想書を読むのになれている人向けの本なら良書がいくつかあるが、ややこしい本をあまり読まない方にお勧めできる本はほとんどない。鍼灸は近現代、重視されれなくなってしまった医療だからしかたがないのだが。ところが最近の代替医療ブームで、ふたたび注目を浴びだして、一般向けの本を書いても採算がとれるようになるだろうと出版社が判断したのか・・・

まあ、そんなことはともかく、素人の方が「鍼灸でどんなことが治るの?」「どんなことやっているの?」といった疑問をもったとき、その解決の端緒になるようなことを網羅したのがこの本だ。作者は共同通信者の新聞記者で、病気を経験されて東洋医学に目覚め、鍼灸師の資格を取られた方だ。

鍼灸にはいろいろな流儀があるのだが、この本では日本で受けられる代表的なものを俯瞰している。現代医学的な研究も少しずつではあるが進んでいることも書かれてある。鍼灸治療を受けてみたいという方は、本書を読むのをお勧めする。

ちなみに現代中国の鍼灸の方法についてなら『鍼灸の世界』をお勧めしておく。著者は中国人で、中国の鍼灸医師だった人だが、来日されて新たに日本で鍼灸師免許を取られた。鍼灸学校の講師もされていて、現代中医鍼灸学では指導的立場の人である。


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