会社は誰のものか?2009/01/31

苦しくても首切りせずガンバった「昭和の経営者」たち http://news.livedoor.com/article/detail/3996100/

ようするに会社は経営者のためだにあるのではなく、労働者のものでもあるといいたいんでしょうが、ひとつ抜けている点があります。それは会社は株主のものでもあるということです。

株主が金を出して経営者を雇い、経営者が労働者を雇うというのが株式会社です。個人経営や同族経営で、株式公開していなければ、経営者=株主になり、それだと会社は経営者と労働者のものになります。しかし公開しているのであれば、株主に出資リスクのリターン(配当=インカムゲイン)を払わねばならないのは当然のことです。

上記のゲンダイが書いている記事の時代は、この配当益が著しく低かったでのす。それでも高度成長期にあったので、株価も上昇してあたりまえでしたから、低配当でも上昇したぶんの益(キャピタルゲイン)が低配当の不満を吸収してくれました。しかし今は、低成長期ですので、高度成長期よりも配当を高くしなければ、株主への見返りがおろそかになってしまいます。だから「昔はよかった」式の思考は時代錯誤です。経営者も労働者も株主利益を追求しないのは、虫がよすぎます。株主利益を追求したくなければ、株式公開せずに、経営者と労働者自身が株主になって出資リスクを自分たちで負うべきです。

資本家(経営者や株主)VS労働者の対立構造でしか会社を見ないで、会社経営に関するリスクを自分たちも負担するという重要な観点を無視してきたのは、いままでの労働運動の大きな欠陥、精神的堕落があるとおもいます。


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