鍼や灸に副作用はありませんか?
「はりきゅうに副作用はありません」などととんでもないことを書いているHPがありますが、それはウソです。本気でそんなこと考えてるんか?っていつも疑問に思っています。本気ならあまりにも知識不足。
副作用というのは薬の場合、「治療としてある作用を起こさせると、それとは別なところに起きる悪い作用」という意味で使われます。間違った投薬、つまり誤治とは分けて考えます。でも「はりきゅうに副作用はありません」と答える場合、本来の副作用という意味の他に「治療後に悪くなることはありません」という意味で使っていることもあります。これだと副作用で悪くなることがないのか、誤治で悪くなることがないのか分かりませんね。まあ、これは仕方ないことで、鍼灸治療の場合、副作用と誤治を区別しにくいという事情によるんですが・・それはともかく話を進めましょう。
●鍼灸の副作用について
副作用、つまり「ある作用を起こさせると、それとは別なところに起きる悪い作用」が起きるのかどうか、鍼の場合、これは難しい問題です。
治療が刺激過多になって治療後にからだがだるくなったりすることがありますが、これは副作用といえるでしょうか?鍼灸治療に慣れていない方に多いんです。初めての患者さんを治療するとき、どれくらいの刺激を与えればいいのかは、結構難しい問題です。それから何十本も太めの鍼を打つったときもこうなるんですけど、これは技術不足。こういうんなら副作用といってもいいかもしれません。
しかし、こういうのはどうでしょう?カゼのひきはじめに治療をしたら、後で熱が出ることがあります。カゼを退治させる元気をつけることによって、カゼを追い出そうという戦法を取ったときになります。これを副作用といっていいか?中国医学には瞑眩といって、治療後に一時的にからだに変調を起こしてから好転することがあります。カゼの治療をして熱が出て治ったときの熱は瞑眩反応と呼べるでしょう。でも熱が出て、そのまま下がらずに肺炎になったりすることもある。これは誤治ですね。一番いいのは熱なんぞ出ずに治ることですが、熱が出てから治った場合、治療によって熱が出たということをどうとらえるか?
個人的には、治療者が熱が出てから治るということを予測してた、あるいは意図して熱を出させたのかどうかが重要だと思います。そうでなければ副作用、もしくは次でいう誤治の中に入るんじゃないでしょうか?
●誤治について
誤治による悪影響は当然あります。よく効く治療ができるってことは、間違えればすごく悪い効果も出る(出せる)ってことです。逆にいうと「はりきゅうで悪くなったりしません」とか言ってるお方は、治すだけの技術がないか、悪くなったというのを見分ける診察能力がないのです。中国に数年留学して帰国し、中医鍼灸実践している某鍼灸師がいらっしゃいます。業界人なら知っている方は多いのですが、その方のHPに「鍼はよくなることはあっても悪くなることはない」と書いてあってびっくりしたことがあります。
本来の鍼灸治療には四診弁証という診察診断法があります。治療の前に四診して患者さんのからだがどういう状態か診断します。それに応じて治療するのですが、きちんとした治療をすると一本打つたびに、からだが変化しますので、一本打つたびに脉をみたり顔や舌を診たりして変化状況を診ます。これで今打った一本が間違っているか間違っていないかを確認するわけです。こうすれば誤治も防げる可能性が高くなる。はやりのことばでいいますと、リスクマネジメントですな。あなたを治療してくれている先生はちゃんとリスクマネジメントしてはりますかな?
副作用や誤治以外に、事故または医療過誤というのがあります。これは鍼を刺して肺に穴が開いた(気胸といいます)とか、末梢神経麻痺が起きたとかです。これはほとんどの場合、施術者の技術不足(それもかなり程度の低い)によりますので、論外です。
きちんとした知識・技術を持って鍼灸をするのならかなり安全な治療法であるということは断言できます。
03:09 午後 | Permalink
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コメント
鍼治療で,味覚異常、臭覚異常になることはありますか。
投稿 長枝 好美 | 2004/06/28 13:07:03
長枝さん、ご質問ありがとうございます。
普通の鍼治療で味覚異常・嗅覚異常になるのはまず考えられないと思います。なにか特殊な鍼治療なら分かりませんが。
投稿 かしま鍼灸治療院 | 2004/06/28 13:36:13
5年位前、針を頭の上に刺され、取り忘れそのまま飛行機にのったところ、呼吸困難になり、自宅にて、夜お風呂にて、洗髪中に針にきずきました。それが原因かわかりませんが、その日以来よく具合が悪くなり、薬もあわなくなってしまいました。そのようなことは、おこりえることですか?
投稿 みき | 2007/02/20 23:33:08
みきさん、こんにちは。
取り忘れられた頭の上の鍼、たぶん百会っていうツボに刺さっていたんだと思います(頭のてっぺんのツボです)。百会だとすると、呼吸困難以下の症状との因果関係はあまり考えられないと思います。まあ百会を長時間補したらのぼせるかもしれないので、呼吸困難になってもおかしくはないですが、そんなにうまくさせる鍼灸師は少ですけど。。。
まあ、みきさんの体質がどうなのか、どのように鍼を刺したのかによって変わりますが。。。
投稿 かしま鍼灸治療院 | 2007/02/21 0:18:18
ありがとうございます。
これは、弟のことで私ではないので、詳しくは解りませんが、京都の病院にてうってもらい、
飛行機の時間があまりなかったため急いでやってもらったみたいです。針は、全部で20本ぐらいです。背中・腕・肩・足・頭にしてもらったみたいです。
投稿 みき | 2007/02/21 22:58:18
昨日針治療をうけました。腰の左側に鍼を打ったのですが、治療後すぐに痛みを感じ今も続いています。筋を違えたというような痛みです。内出血はしていません。鍼を打つ際も気持ちいいと感じるよりも、つぼからずれた場所に無理に打たれているという感じがしました。
このような痛みは数日で治るのでしょうか。様子を見ていて大丈夫でしょうか。それとも神経を傷つけてしまったのでしょうか。
よろしくお願いします。
投稿 みつ | 2007/02/25 16:31:58
みきさんこんにちは。
鍼灸治療で大きな神経を傷つけた場合に一番よくおこるのは、
麻痺です。まれに知覚鈍麻や鋭い持続する痛みがあることがあ
りますが、それはまれです(もしあればすぐに整形外科へ行ってく
ださい)。左腰に鍼を刺して過誤があった場合、
臀部や下肢に異常が見られることが多いです。ただしあまり
深くに刺したら内臓、たとえば腎臓に刺してしまうことや、後腹壁
内に血腫ができることもありますが、事故事例の資料を読んだりし
ても非常にまれなようです。
ですから、臀部から下肢の力が入らない、血尿が出る、だんだん
腫れてくるなどの症状がない場合、数日で痛みは取れるはずで
す。「筋を違えたというような痛み」ならまず大丈夫かと思われま
すが、100%ということはないので、痛みが軽減しないようでした
ら、整形外科を受診してはいかがでしょうか?
投稿 かしま鍼灸治療院 | 2007/02/26 14:41:21
ご回答ありがとうございます。安心いたしました。
臀部から下肢の力が入らない、血尿が出る、だんだん腫れてくるといった症状は今のところないので、もう少し様子をみて、痛みが続くようならば整形外科を受診しようと思います。l
投稿 みつ | 2007/02/26 18:00:33
二日前に近所で針治療を受けました。
その時、左手の親指と人差し指の間に鍼を打ってもらったのですが、
親指がビクンとのけぞる位に激痛がはしりました。
しかしその後はなんとも無く、帰宅しました。
しかしながら、帰宅後、
手を伸ばし蛇口を捻ると親指に電気のような痺れがはしり、
異変に気がつきました。
他の事をしていても、なんとも無いのですが、
この「手を伸ばして手の平を捻る」状態や、
疲れたときにする「ノビ」などをすると
左手の親指だけがビリビリし、筋が突っ張った感じがします。
神経を傷つけてしまったのでしょうか?
また、このような症状は治るのでしょうか?
助言をお願いします。
投稿 こう | 2007/03/29 20:33:53
こうさんこんにちは。
指が動かなくなったり腫れてこないかぎり、一週間前後で症状はほとんど取れるかと思います。末梢神経の細いものは切れても再生します。
一週間経っても症状が変わらなかったり、指が動かない等ならば整形外科を受信してください。
投稿 かしま鍼灸治療院 | 2007/03/29 21:15:38
ご返答ありがとうございます。
安心しました。
まだ症状は変わらないままですが、
一週間ほど様子をみてみようと思います。
投稿 こう | 2007/03/30 10:56:43